人材エージェント個人の発信
私が以前いたM&A業界との類似点やアナロジーも効きやすい、人材業界について気になってめちゃくちゃ調べている。
私が一番発信して活用しているSNSであるLinkedInに絡めて考えると、私としての現時点での結論は下記となった。
結論:
人材業界も職種や業種やビジネスモデルはいくつかあるが、人材紹介エージェントをやっている個人(企業に属するのかフリーランスなのかとかは問わず)については、
- その人(エージェント)はどんなインプットをしているのかがわかる
- どんな思考プロセスを辿るのか
- どんな表現をしてアウトプットしているのか
が見えない・見えにくい人は、概ね信用(信頼)できないなと。
インプットであれば、その人の本棚でもいいし、読んでいるメディアでもいいし、聞いているポッドキャストでもいいし、何でもいいんが、普段のインプットによって、関心度合いの定常的体力や心の傾きや思考力が多少はわかる。
思考プロセスの辿り方は、割と、LinkedInプロフィールからもわかるような気がする。見られている意識があるかとか、見る媒体を最大化しているとかとか、拠り所となる尺度や価値観を言語化して整備しているかとか、そういうことがわかってくるなと。
アウトプットは、LinkedIn投稿での発信でもいいし、noteとかで書いているブログでもいいし、書籍を作るでもいいし、ポッドキャストで喋るでもいいし、何でもいいんですが、思考の結晶と、「最終的には誰が顧客なのか」というのが多少はわかる。
LinkedInは、LinkedInで投稿・発信されている他の方も度々述べているが、プロフィールも発信も見ていないで機械的にフィルターに引っかかってきた人物に対してテキトーなDMや求人紹介をしてくる人がたくさんいる。
私としては、それだけではなく、「こんな思いで人材紹介エージェントをやっています!」みたいなことを「所属している会社から取材されて」記事化して発信している人も、実は何もインプットも思考もアウトプットもしていない場合が多いなと感じている。
「所属している会社から取材されて」というのが肝で、会社にはインセンティブがあり、それを叶えられるように取材して引き出して(いるように見せて)記事化して発信しているわけで。
もちろん、カルチャーフィットしているから会社のポリシーに合う人の発信にしかならないが、人材紹介エージェントというコモディティビジネスになりやすいサービス業界では、エージェント自身が商品になる。(M&A業界も近いところがある。)
その中で、会社のポリシーだけに埋もれずに、インプットも思考プロセスもアウトプットも見えないと、エージェントとして選ばれないのではないかと。
逆に言うと、それが見えなくてもエージェントに頼るだけの人は騙され続けるカモになるのではないかと。エージェントと採用企業からしたら美味しいYESマンになるのではないかと。(そういう採用企業があればの話だが。まあたくさんあるが。)
会社からも取材されると、露出面積を最大化すること自体には寄与するし、認知度は重要だが、個人のスタンスや嗜好性があってこそ効果を発揮する掛け算として有効なはずなのであって、取材記事しかなくて個人として発信も何も無いと、埋もれるだけでむしろ会社のポリシーに従順な犬として従っているだけというイメージすら持たれかねないなと思う。
(私の認識プロセス、思考プロセスとして上記が特殊な可能性もある。)
結論、人材紹介ビジネスを調べて改めて考えたが、発信は大事にしていきたいなと。
私自身は人材紹介エージェントではないし、以前やっていたM&Aエージェントもやめたが、人そのもの商品となるというのは、ビジネスモデル的な特性を取り払っても広く汎用性のある構造なので、引き続き本ホームページや本ブログ、LinkedIn等での発信を大事にしていく。